テラコヤ・エディブル@岡山に参加しました

3月3日・4日の2日間、テラコヤ・エディブル@岡山が開催され、私もスタッフとして参加しました。

会場は、岡山市北区辰巳にある「株式会社 ミナモト建築工房」内にある「くらしのたね」というスペース。

 

大きな窓に木のかおりのする広い室内。ここでは、ヨガ教室や英会話教室、子育て世代のママさんたちが集まってのプレ幼稚園や情報交換会など、地域の人たちによって運営され、まちのプラットホームとして活用されています。

 

ミナモト建築工房さんは、ただ建築物を建てて終わり‥ということではなく、豊かなライフスタイルを送るための“器” としての家づくりを提案しているようで、パーマカルチャーな工務店として、まちづくりの強力なアンテナ企業になっているようです。

 

こんな素敵な場所でテラコヤ・エディブルが開催されるなんて、始まる前からワクワクです!

 

会場へ入ると、一気にエディブル・スクールヤード・ジャパン(以下ESYJ)の世界!

 

ESYの発祥地、アメリカ カルフォルニア州バークレーの様子はもちろん、日本で初めてESY を導入した、東京都多摩市立愛和小学校の菜園や子どもたちの様子が撮影された写真が飾られ、赤いギンガムチェックのクロスが敷かれたテーブルには、季節の花や岡山県産の有機野菜が並んでいます。

 

 

朝早くからボランティアスタッフが設営のために駆け付け、テキパキと準備に取り掛かっていました。私もスタッフとしてお手伝い^^

 

この日は、全国各地から参加者が集まり、会場内は熱気に包まれました。私は昨夏、東京の国連大学で開催されたテラコヤ・エディブルにも参加していますが、そのときよりもコンパクトな人数な分、距離感がとても近く、内容もギュギュッとしまっていて、これはこれでとても素晴らしかった。

 

どの方も皆さん本当に熱心で、内容はかなりハードだったにも関わらず、途中で居眠りする人は誰一人おらず(笑)ずぅー――っとメモを録りながらお話を聞いていました。

 

参加者の方々は、教育関係者、農業に関するお仕事の方、食育関係者や企業のCSR担当者など、衣食住全般に携わっている人が多かったようです。



座学の時間だけでなく、ワークショップもありました。子どもになった設定で、ガーデンティーチャーから実際にESYJで行われているカリキュラムの模擬授業を受けます。皆さん、「へぇ~!」「なるほどぉ~!」と楽しそうに受講していました。大人がこれだけ楽しく受けられているのですから、実際に子どもたちがこのワークに参加すれば、盛り上がることは容易に想像できます。うちの教室で手探りで始めたプログラムでさえ、子どもたちの食いつきの凄さには目を見張るほどですから(^^)

 

昼食は、ポットラックでした。自分の食べる分+αを持ち寄って、ブッフェスタイルのテーブルを囲みます。

私は桃の節句にちなんで、ちらし風稲荷寿司を持参^^
私は桃の節句にちなんで、ちらし風稲荷寿司を持参^^

こうした場面も、とてもいいなぁと思いました。誰か一人ががんばってたくさんご馳走をつくるのではなくて、みんなが少しずつ持ち寄る。作れない人は、飲み物を買ってきて提供する。お料理が好きな人なら得意料理を披露する。各自が出来ることを少しずつ出し合うことの素晴らしさ、合理性の好例ではないでしょうか。自然界の仕組みも同じなんですよね(^^)

あっという間の2日間でした。登壇してくださった方々の楽しく、面白く、そして時には涙ぐんでしまうほどの熱い想いに触れ、この活動を広めたい!と決意を新たにした人は多かったのではと思います。

プロジェクト・マネージャーさんが、バークレーの現地で習得してきた内容の中で、プログラム後はきちんとアンケートを取り数値化し分析を繰り返していることを紹介されていました。その蓄積の厚さには驚きました。

 

だからこそ、公立学校への導入が可能になったのか!と納得。言葉のチョイス一つとってみても、すべての内容に理由がきちんとありました。
 

日本の食育教育というのは、どちらかというと栄養学や日本文化の啓蒙…みたいなほうへ向いている気がしますが、ESY/ESYJ が行っているのは、それらも含めもっと広義的且つ根源的で、全人教育ともいえると思います。このベースがある子たちは、自分が何者であるかを理屈ではなく感覚として自分の中に落とし込めるようになり、自律・自立の精神を養うことが出来るでしょう。

ESY/ESYJ のことを知れば知るほど、この活動が公教育の現場でこそ、力を発揮するということがわかってきました。幸運なことに、「&Garden 庭の教室」でも、今年 とある学校でワークショップをさせてもらえる機会がいただけそうなので、準備を始めようと考えているところです。

 

ガーデンでもそろそろ春がやってきているようです。次回のプログラムも発表していきますので、ぜひ本サイトやFacebook、Instagramでチェックしてくださいね(^_^)/