(虫が苦手な方はご注意ください^^; )
今年もナチュラルガーデンやキッチンガーデンには、カラスノエンドウがたくさん生えています。
カラスノエンドウは痩せすぎた土にはあまり生えず、少し土がやわらかくなってくると生えてきます。そして、カラスノエンドウはマメ科の植物なので、窒素を固定してくれ、さらに土が肥えてきます。草はその土に必要な成分を与えているんですね。だから肥料は本来必要ないのです。
どんな草が生えているかを見れば、そのガーデンを管理している人が日頃どのような手入れをしているかがわかります。イギリスでは「庭を見れば、そこの住人がどんな人かわかる」と言われているそうですよ。
さて。
そのカラスノエンドウをよく見ると、茎という茎にびっしりとアブラムシがついています。うへぇ~と言いたくなるほど‥ちょっと今年は異様です。
思わず、殺虫剤を撒いたり、草を刈ったりしたくなるものですが、ここでちょっと我慢。
うわっ!これ、何だと思いますか?
これ、ぜーーんぶテントウムシのサナギなんです!
カラスノエンドウが繁茂しているすぐ傍で、こんなにたくさんのテントウムシが、アブラムシを食べようと準備していたんですね。
自然界の計らいって、凄い。
モンシロチョウが生まれたわが子(青虫)のために、あらかじめキャベツに卵を産んでおくのと同じセオリーですね。ほかの生きものも皆同じ。これって母の愛!?
生態系を観察していると、敢えて最初のうちは虫に食べさせて、もうダメだ‥と思い始めるギリギリのタイミングでヒーロー(天敵)登場‥!というタイミングが多いようです。
こうして、何もしなくても、生態系のバランスがとれていれば均衡が取れていくことを自然栽培は教えてくれます。自然界のムダのなさ、合理性には、本当に感心します。
先を見越して準備はしておくものの、焦らず、機が熟すのを待つ。
子育てにも通じますネ(^^)
▼テントウムシのことがもっと知りたい人は、こちらの動画がおもしろいですよ(^_^)/